石鹸のはなし →目次
《 油脂 》 油と脂 脂は石鹸の基本的な原料です。 私たちのお婆さん達は、基本的にラードや獣脂など動物由来の脂を素朴な石鹸作りに使用し、その石鹸を入浴やリネンを洗うのに使っていたのです。 50年代に入るとパーム油やココナツ油の普及により、100%植物性の石鹸を作る道が開けます。それにより(現代ではますます) 動物愛護の人々を喜ばせることになりました。 本当の所を言うと、動物の脂を使うか植物油を使用するかの選択においては今尚議論の的となっているのですが、それについては次の章で扱う事にしましょう。 数ある油脂の割合はソーパーの数だけ無数にある訳ですが、分かりやすくする為、ベースの油脂とスーパーファットとして添加する油脂に分けて話を進めます。 ベースとなる油脂とは石鹸そのものを作るのに使われる油脂を指し、原料の大半を占め、比較的手に入りやすく値段も手頃です。 それに対してスーパーファットとは、ほんの数%の添加でも石鹸の品質を高めるに十分な油脂を指し、貴重で値段も張ります。 zzの感想 イタリアで石鹸を作っていると言うと大抵、家のおばあちゃんも作ってた!とか、田舎では、或は戦前は家で使う石鹸は全部自家製だったという話を聞きます。 今まで話を聞いた中では全員がラードを原料に挙げていて、オリーブ油を使っていたという声を聞かないのが意外だったのですが、この章を読む限り石鹸と言えばラードというのがごく一般的な考え方だったんでしょうね。 ちなみにzzの彼氏のお母さんは(81歳です)お父さんが石鹸の工場を指揮していたとかで、戦争中の物資が不足している時期になんと、羊毛を精製する時に副産物として出る(羊さんの毛って、めっちゃくちゃ脂ギッシュなんですって)毛を洗ったお湯に溶け出た脂を石鹸に使う事を思いついて、とある石鹸会社を倒産から救ったことがある、と話していました。 #
by giapponetta
| 2014-09-01 02:39
| 石鹸のはなし
バラなのは形だけの、自分用石鹸です。 なんかこのブログ、更新が年に一回とかになってきてますね。2013年はもう少し頑張ります。 さて、もう一つのブログで紹介したとおり特大石鹸を作りましたよ。 材料はこちら レシピと作り方です。 オリーブ油 今回は一瓶プラス余っていた分で、1.3kg程度ありました ココナツ油 手持ちの一瓶、230gありました 苛性ソーダ 7% ディスカウント シルクパウダー 1.2g ボロタルコ( 日本語ではベビーパウダー?) 10g ヒマラヤの塩 20g 香水各種のサンプル、オードトワレとパフューム混合 食紅 少々 水分は35% です。 アルカリ液とオイルをそれぞれ35度で混合、泡立て器で十分に手混ぜ後、ブレンダーで攪拌します。 写真は苛性ソーダを溶かした液をビデの中で冷やしてる様子。 今回久々に1kgを超えるバッチだったのですが、量が増えるとやはり危険度も上がりますね。 特に苛性ソーダの取り扱いは慎重に、十分換気を良くして行う必要があります。量ってるだけでもむせちゃうし、溶液にした時に出るガスは嫌なものです。 トレースは思ったより早く、数分で出ました。 水で溶いたパウダー類と食紅を加えると、更に生地が硬くなります。急いで香水を混ぜ込み、型入れ。 思いの外沢山出来ました。 保温は一番小さいお花のモールドだけ箱にいれて、残りは室温で一晩おきました。 一晩経った石鹸です。 結構しっかり硬くなっていますが、シリコンモールドは表面が固まっていても底の方がジェル化して柔らかかったりすることが多いので、ここは目で見て石鹸が自分から型離れしたと分かるようになるまでこのまま放置しておこうと思います。 早く使いたい〜♪ 二ヶ月後が楽しみです。 #
by giapponetta
| 2013-01-26 22:56
| レシピ
久しぶりの更新なのに、写真がいまいちボケてますねぇ。。 ではもう一枚。 いや、やっぱだめだ。 ボケボケなのには理由がありまして、実は手持ちのipodがベッドから落っこちて割れちゃったんですよ。でね、バリバリにヒビが入ってるにもかかわらず、使用するのには何の問題もないのです。 触ると危険な点をのぞいては。 ショップに持っていっても、iphonはスクリーン部をかえる事ができるけど、ipodは一体型だから修理不可能。と言われたので、捨てるか、そのまま使うか、の二者択一を迫られ もちろん使う事にした訳です。 今のところビニール袋に入れて、その上から操作♫ でも写真はビニール越しなのでちょっとばかりボケてしまったという訳です。 では本題 スクラブ入りの石けんです。 特にひねりのない、ピンクカオリンで色付けたオリーブ油主体の石けん。 ずーっと使おうと思っていた、ケシの実を入れてみました。 レシピです オリーブ油 80% ココナツ油 20% 水 35% 精油 あれ、何入れたっけ?忘れました。 ピンクカオリン適量 ケシの実 適当 以上。 ふふ、 私は普段体は石けんで手洗いなのですが、たまにゴシゴシやってみたくなる事があります。そんな時にこのケシの実がいい仕事をしてくれるのです。 かなりいい感じ。 程よいスクラブ感と石けんの滑らかな解け具合が相まって、マッサージしてるみたいです。 見た目がとても可愛いので、次はバニラとストロベリーのエッセンスを使ってイチゴミルク石けんにしてみようかな。 以上、久々のゆるぼけな記事でした。 ちゃお #
by giapponetta
| 2012-02-14 07:08
| レシピ
今年、数年ぶりに風邪を引きました。 熱は出たのか分からないのですが、のどが痛くなって頭が痛くなって、体が痛くなって、セキと鼻水がでて、二週間くらい続きました。 なおったかな と思った頃に、また最初から風邪を引き始めの頃の症状が始まるという、変な状態でした。 レストランで働いている同僚の女の子が、良く似た状態に陥っていたので、そういう風邪の菌だったのでしょうかね。 で、ようやく全快して2週間以上が経った今日、再び同じ症状が始まったわけです。 鼻とのどのつながっている部分が痛くなって、それがだんだん広がってきます。 これではいかん と、今回はエルボリステリアに GO♪ ノドに直接スプレーするプロポリスの液体を所望。 なんと、中にはレモンとミント、果てはタイムの精油が入っています。 前回はのど飴から薬にいたるまで100%薬屋さんのお薬に頼ったので、今回はナチュラルな原料を使った自然派のもので対抗しようと思います。 お勘定をしようとしたその時、あるものが目に入りました。 それがこちら なんと、精油のクリスタル。 ふつう、精油は直接飲むことが出来ないのですが(本当は薄めて出来ますが、結構な危険が付きまとうので素人はやらないようにと言われます) これはアガペのシロップで量が調節された上で、クリスタル状に乾燥されています。 香りをかぐと、精油特有のすがすがしい生っぽい香り。 他にも、バジリコやベルガモット、レモン、イランイラン、シナモン、カルダモン、ミントなど様々な種類がありました。 これらはサラダやパスタのソース、お肉やお魚料理、そして付け合せの野菜、チャイなどの飲み物、カクテルなど、様々な用途に合わせて一つまみ加えるのだそう。 単なる香り付けだけではなく、精油そのものの効用が得られます。 うふふ さっそくサラダやオーブンで焼いたお芋に使ってみようと思います。 #
by giapponetta
| 2011-03-15 04:10
| その他
どもども、いきなり写真がぼやけていてすみません。 今回は塩入石鹸です。 お米の油を使って、中に海の塩を入れてみました。 早速レシピをどうぞ 米ぬか油 100% 苛性ソーダ 7%ディスカウント 精製水 35% 海の塩 精製水の半分くらいに飽和するまで溶かす ウルトラマリン 適量 精油 インチェンツォ 0.1% ラベンダー 0.4% 香りはちょっと控えめにしてみました 久々に米ぬか油100%の石鹸だったのですが、ついうっかりブレンダーを使った為、あっという間にとろみがついてしまいました。 苛性ソーダを溶かす水の量を減らして、塩を溶解する分にまわしたせいもあるのですが、やはり米ぬか油はトレースが早いです。 手まぜで十分だったな。。。 こりゃやばいと思い、あわてて食塩水を加えたところ石鹸液が冷えて更に濃度が増し、もっとヤバイことになりました。 こうなったら、一気に作業を進めるしかありません 精油を加えて香りをつけたら一部をウルトラマリンで紫色に染めます。 そして元の記事と混合してマーブル状に箸でグルグル 今回は二色を混合してマーブルにしたのですが、生地がもっとゆるい時はわざわざ混ぜなくても型に充填する時に色付けした液をちょっとずつ流し込むと、とてもナチュラルでキレイなマーブルになります。 今回はzzがボケボケだったせいで生地がこってり硬くなったので、こんな風にとりあえずポンポンすくった石鹸を型にいれ 最後に型をテーブルの上に数回トントンして落ち着かせます。 よく、パウンドケーキやスポンジケーキを作る時、生地を型に入れた後テーブルの上に落として中の空気を抜きますが、ちょうどそれと同じ要領です。 このまま保温箱に入れて、24時間待ちます。 光の加減もあるのですが、最初とても黄色みを帯びていた生地が一晩たつと大分白くなりました。 型離れは、さすが米油、ぱかっ とキレイに外れます。 香りは予想通りかなり薄いですが、ちゃんと残っています。 とりあえず2ヶ月は寝かせて使いたいと思います。 予想では、さらりとして突っ張らない、あっさりした使い心地の石鹸になる予定です。 #
by giapponetta
| 2011-02-14 10:17
| レシピ
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